LinuC-2 - 201試験 - 2.04:システムの保守と運用管理 - 2.04.3 ユーザへの通知

Last Update : August 21 2022 17:47:18

     

a. ユーザーへのシステム管理情報の通知

1. ログイン前後のメッセージ

ログインの前後でそのユーザーに通知しておくメッセージを表示させることができます。
ログイン前の通知には、/etc/issueを使用し、ログイン後の通知には、/etc/motdを使います。

● ログイン後に今日のお知らせ
ユーザーがログインした時にメッセージを通知するには、/etc/motdにその内容を記述しておきます。

$ vi /etc/motd
=============================== test message : 2013/08/01 ===============================

ログインすると

Last login: Thu Aug 1 12:56:10 2013 from 192.168.1.16 =============================== test message : 2013/08/01 =============================== [sakura@test001 ~]$

● ログイン前にシステム情報の表示
多くの場合、ログインプロンプトの前にディストリビューション名やバージョン、カーネルのバージョンなどを表示するようになっています。ここに、独自のメッセージを表示させることもできます。メッセージを表示するには、/etc/issueというファイルにメッセージを記述します。
telnetなどでリモートからアクセスした場合に、メッセージを表示するには、/etc/issue.netファイルに記述します。


2. ログイン中のユーザーへのメッセージ

ログイン中のユーザーに一斉にメッセージを通知する場合は、wallコマンドを使います。

# wall "Today system shut down at 21:00"

すぐに、ログイン中のユーザーの端末画面にメッセージが表示されます。

shutdown コマンドにもメッセージを通知する機能があります。
「-k」オプションを使うと、実際にはシャットダウンせずに、メッセージだけを通知することができます。

# shutdown -k now "Today system shut down at 21:00"


z. 出題範囲概要

概要 :
  • 現在発生しているシステム関連の問題についてユーザに通知できる。

詳細 :
  • ログオンメッセージを使用してユーザへの通知を自動的に行う。
    /etc/issue, /etc/issue.net, /etc/motd
  • アクティブなユーザにシステムの保守を通知する。
    wall, shutdown, systemctl

  [ 例題 ] 


         

    www.it-shikaku.jp